コラムお百度

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なくしたデータは返ってこないけど、
あの人のために祈った事実は、消えません。
(2007.11.2[金])

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データ乗り換えに遅れたためお百度の履歴が消失した。
数がまとまったら書籍化して売り出したかったのに。
やらしいですか?

写真データはまるまる失われてしまいましたが
テキストのデータが半分くらい残っていたので
一部復活させてみました。

またご愛顧ください。
(2007.11.1[木])

87/お百度 23:33
冬物投げ売りセールで購入したグリーンのコートを広げて歩く、わたしは哀しき会社員。納得いかないツラをして重い営業鞄下げる姿は、絵にも歌詞にもなりゃしない。
曲がり角ひとつ間違えて、迷いこんだ一方通行の路地裏で見つけた神社にて、車の方向転換を兼ねてお百度を踏む。
でも、一通だからUターン意味なし。細くなる一方の路地を、さっきまでと同じ方向へただひたすら進む。
神社には祈らない願いはただひとつ、早く知ってる道に出ますように。

賽銭は0円にて、神社に祈る願いもただひとつ、大切な人の幸せ。

「見た目だけではわからないあの人の痛みが、早く跡形もなく消え去りますように。あと、みっこお姉さんの母乳が、語り継がれる程によく出ますように。」
(2007.3.13[火])

86/お百度 12:32
地平線まで見えそうな越後平野では、ささやかな稲荷神社でも数km先から見渡せるランドマーク。いくつも連なる真っ赤な鳥居が、遠くからでもよく目立つ。
近づけば尚のこと、そのお社の全容がくっきりと、…あれ?見えてこない。並び立つ鳥居の向こうは、果てしない青空と越後平野。神社の本体たる社は、これらの鳥居の連立とは関係ない位置に、ちょこんとあった。神社構成要素におけるアイデンティティーの下克上?
そして社内部では、靖国参拝を訴えかけるポスターに、皇室の祝い事をことほぐメッセージの数々。かなり右傾なお稲荷さんに備えられた油揚げ5枚組は、勿論皇室御用達の逸品。嘘。たぶんウオロクで5枚100円ぐらい。
賽銭は0円にて、ノンポリの私には何だか重い空気を感じながら祈る。

「2daysじゃなくて3daysだったみたいだけど、その間指が痛みませんように。つーか忙しいとこすみませんが、メール連続無視はツライですよ。あと、みっこお姉さんの母乳が泉の如くこんこんと湧きますように。」
(2007.3.2[金])

85/お百度 20:27
渋滞を避けて川沿いの細道を進む。荒れた竹林を抜けた頃、縁あって顔見知りとなったご住職のいる寺に行き当たった。
「いつでもいらしてください」と、インテリな雰囲気を漂わすご住職は言った。名刺も頂いた。なのにいざ訪れる段になると、お名前が思い出せねぇ。どうしよう。
…黙って帰ろう。
そう決めたからにはとっとと願をかけ、早々に立ち去るべし。賽銭は0円にて、本堂や隣接する立派なご自宅から、人が出てこないことを密かに願いつつ祈る。

「週末のライブ2daysが、あの人の身体に負担のかからないものでありますように。あと、みっこお姉さんの母乳が健やかに出ますように。」
(2007.3.1[木])

84/お百度 11:58
一瞬の冬のあと、新潟はまた狂った春の陽気を迎えた。わたしが鈍くいつも眠いのも温暖化のせいなんだ。寝不足じゃないんだ。
冬支度されないままの松が美しいが、どこか荒れた印象のある神社にたどり着いた。複数の鳥居を持つ神社は珍しくないが、狛犬が2種類いるのは珍しい。顔の系統もすごく違う。土佐犬と柴犬みたいな感じだ。
しかも寺が同敷地内に併設。こういうのって、ありなんだ…。神社仏閣の常識がよくわからない。相性の問題とか、ないんだろうか。

計り知れぬ深みを感じさせられつつ、お賽銭は0円にて、寺から流れてくる焚き火の煙にまかれながら祈る。

「あの人が今持ってる幸せが、1つでも欠けることがありませんように。あと、みっこお姉さんの母乳の出が、ますます良くなりますように。」
(2007.2.7[水])

83/お百度 15:15
あまりに遅すぎる本格的な雪に戸惑う車体を引きずり、初めてスタッドレスタイヤに本領発揮の出番を与える。雪道のために生まれた彼は濡れた路面を苦もなく走るが、運転者は、横殴りのホワイトアウトにやられ、どこを走っているのかすらわかりません。
そうして隣町まで迷い込み、たどり着いた日吉神社。宮里藍の親父ばりに色素が抜けた狛犬が、降り続く雪を遠い目で眺めている。日焼け跡、と言うには、いささか季節がずれすぎているがために引き合いに出される宮里氏に、罪はない。
道に迷い、知らない神社で「このまま逃げたい…」と呟くだけのサラリーマンにも、罪はない。と、信じたい。

給料日明けという事情などものともせず、賽銭は0円にて、雪の降らない沖縄に憧れて薔薇をくわえて祈る。

「10年後の約束が実現できるかもって思うくらいに、あの人が健康体になりますように。あと、ユキノちゃんが1年間、みっこお姉さんの母乳を飲み続けられますように。」
(2007.2.1[木])

82/お百度 10:30
何か知らないけど多忙なサラリーマンの日。やたらにいろんな人が商談につきあってくれる。あのー、会社に貢献できるのは嬉しいけど、わたしがすりへる。
移動中の車窓から見える小さな稲荷に、信号待ちの時間を利用して祈る。

「あの人が完全体になったら、忘れずわたしにも一報くれますように。あとみっこお姉さんの乳が、1年間枯れることなく出ますように。」
(2007.1.16[火])

81/お百度 15:45
道を間違えて通りかかった小さな神社。かつては地元の田畑を守る豊作の神がおわしたのだろうが、中途半端にに工業団地化した現在、ここには誰の為の神がはべるのだろうか。
誰の為でもいい。ただ一瞬わたしの願いを聞いてよ。大事なあの人の為に願うわたしの小さな声を聞いてよ。
半ば自分に陶酔しつつ切ない目で狛犬を見やれば、やたらにコミカルなアニメ顔。股間の曖昧な突起も気にかかる。どことなくバカにされた気分だ。

空気を読まない間抜けヅラの狛犬に腹を立て、賽銭は0円にて、「空気を読めてないのはお前だ」の指摘には耳を塞ぎ祈る。

「回復期なんて言葉にあの人の治癒能力が油断して停滞しませんように。あと、みっこお姉さんの母乳が1年間豊富に出続けますように。」
(2007.1.15[月])

80/お百度 11:05
道に迷ってたどり着いた神社。
閑静な住宅街の雰囲気とは裏腹の、黄色い立ち入り禁止テープが、小さな神社のささやかなたたずまいにバイオレンスな影を落とす。入っていいのか?悪いのか?そんな逡巡など知らず狛犬はハナを垂らしている。
賽銭は0円にて、もしかして本当に立ち入り禁止になるべき危険な事情などありはしないかと内心ビクビクしながら祈る。

「1日も早くあの人から『治ったっけぇ飲みに行こうや』という声がかかりますように。あと、みっこお姉さんの母乳が1年間良く出ますように。」
(2007.1.12[金])

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